3月「園長室だより」
2025.02.28(金曜日)
有限の時間の中にいる子どもたち
2月もまもなく終わろうとしています。
このわずかな日々が自然界を大きく動かし、生き物を躍動の世界へと誘っていく感じがします。
庭の植え込みに群がっている蕗に、蕗の薹が出ているのに気づきました。
今年は、昨年の猛暑で、茎に勢いもなく枯れたような状態だったので諦めていました。
蕗の薹
ところが、葉をかき分けてみると、そこに鮮やかな緑の花芽の膨らみが現れました。
今年は無いと、外見だけで判断していた愚かさ、蕗の薹に詫びる気持ちでした。
わたしたちは、自分の経験や知識そして外見などで、物事を見たり判断したりする傾向にあります。
このことが、本質を見誤り、物事への対応のまずさや過ちを引き起こしかねません。
特に、乳幼児に対する見方や対応は、慎重でなければなりません。
この時期の子どもは、何も知らない体験したこともない未知の世界で毎日生活し、周りの環境を吸収し、
それを成長の源とする短期間の有限の時間中の中にいるからです。
子どもは、立って歩き手足を使うこと、言葉、表情、衣食住、人間がつくってきた文化などすべてを、
わたしたち大人から見て真似して学んでいきます。
わたしたち大人は、子どもにとって唯一の人間の模範となっています。子育てが親育てと言われる所以はここにあると思います。
この一年間、子どもたちにどれほど模範を示すことができたのだろうか。
そう振り返りながら、責任の重さと子どもたちの成長をかみしめています。
年長さんは、幼稚園での生活があとわずかで終わろうとしています。
幼稚園で経験したお祈りは、自分と他者を思い物事を深く考え実行に移す力となるでしょう。
ランドセル姿の皆さんとどこかで出会えることを、先生たちは楽しみにしています。